ディプロマ・ポリシー

青森県立保健大学健康科学部は、看護学科、理学療法学科、社会福祉学科及び栄養学科という4つの学科に加え、健康科学総合教育部門を有します。それぞれの分野で人々の健康の保持・増進をはかるための学問を教授し、そこで得た知識や技術を実践できる能力を身につけた学生に、看護学、理学療法学、社会福祉学又は栄養学の学位(学士)を付与します。

本学の目標は、ヒューマンケアを通して、人々の健康的な生活に寄与することであり、本学の理念は、学部における学問の探求や実践を通し、健康な地域社会を創造することです。この理念を達成するために、本学学生が卒業時点で身につけておくべき能力を5つ挙げました。この5つの力を育成するために構築したカリキュラムのもとで学び、所定の単位を取得した者について、本学では卒業を認定します。

自らを高める力

―表現力及び主体的学習力を基礎とした自己の形成を促すための力―

  • 自らの考えや気持ちを適切に表現し、相手に伝えることができる。
  • 自律して学習を組み立て、適切に探求でき、これを自己の成長につなげることができる能力を有する。
  • ヒューマンケアを実践する人材として、自己を形成していくための基盤を有する。

現代社会を理解する力

―社会に関心を持ち、地域社会に積極的に参加して多様性を理解し、課題解決に努める力―

  • 社会に目を向け、課題を見出し、改善に取り組むことができる。
  • ボランティア活動などの実践を通して、地域の現状や課題への理解を深めることができる。
  • グローバルな視野を持ち、異なる文化、多様な価値観やバックグラウンドを尊重し、多様性への理解を有する。

専門的知識に根差した実践力

獲得した知識や技術を発展的に活用できる能力。

  • 栄養が、生命の維持、健康の保持・増進、疾病予防・回復・再発防止および介護の上で、どのように関与しているかを理解する。
  • 食生活の改善、栄養教育、栄養補給等、栄養状態を改善するために必要な知識・技術・態度を学び、実践する能力と評価能力を持つ。
  • 人の尊厳と職業倫理を理解し、管理栄養士として、対象者に寄り添った実践ができる。

創造力

―獲得した知識や技術を発展的に活用できる能力―

  • 人間の健康の保持・増進、疾病の発症予防・重症化予防、および生活の質(Quality of Life; QOL)の向上を目指して、望ましい栄養状態・食生活の実現に向けての支援と活動を実現するため、栄養学・健康科学に関連する諸科学を踏まえた問題解決能力(情報収集力、分析力、提案力)、実践能力を駆使し、これらを発展的に社会に還元させる能力を持つ。

統合的実践力

―繋がりあうことでより大きな力を発揮できる実践力―

  • 保健・医療・福祉領域の多職種や多機関が連携・協調するために必要なコミュニケ―ション能力を持つ。
  • 多職種からなる組織の一員としてメンバーシップを発揮し、必要時にはリーダーシップを発揮する。
  • 健康的な地域の創造に向け、対象とする事象や人々を意識したチームアプローチができる実践力を持つ。