カリキュラム・ポリシー

本学のカリキュラムは、「総合教育科目」、「専門科目」、「学科横断科目」で構成され、これらをもってディプロマ・ポリシーに掲げた5つの力(「自らを高める力」、「現代社会を理解する力」、「専門的知識に根差した実践力」、「創造力」、「統合的実践力」)を育成します。

  • 「総合教育科目」には、5つの科目群を置き、主に「自らを高める力」と「現代社会を理解する力」を育成し、専門科目で学ぶ基盤を作ります。
  • 「専門科目」は修得の順序性を考慮し、「専門支持科目群」、「基幹科目群」、「展開科目群」から構成されています。「専門支持科目群」と「基幹科目群」では主に「専門的知識に根差した実践力」を、「展開科目群」では主に「創造力」を育成します。
  • 「学科横断科目」は「学際科目」と「ヘルスリテラシー科目」の2つから構成されています。「学際科目」は現代社会において注目されている重点課題について、学部合同で学生と教員が共にディスカッションします。「ヘルスリテラシー科目」はこれからの保健、医療及び福祉を担う人材に共通して必要な能力を育成する科目であり、「創造力」及び「統合的実践力」を育成します。
  • 各科目の学修成果は、講義科目については定期試験、レポート、授業中の小テスト、及び発表等で評価し、演習、実習、実験科目についてはその目的にそって、実習・実験状況、実技テスト及び提出物等で評価します。評価方法の詳細については、各科目のシラバス内において、授業内容の詳細とあわせて記載します。

自らを高める力

―表現力及び主体的学習力を基礎とした自己の形成を促すための力―

  • 表現力を身につけるための教育
    「総合教育科目」の「学びの基盤」の中には英語教育が含まれます。ここでは英語のネイティブスピーカーによる少人数授業を行い、英語によるコミュニケーションの基礎を作ります。その他にも文化的内容の講義やグループワークを用いた授業方法などにより、根拠を持って自身の意見を相手に伝えることができる力を養います。
  • 主体的学習力を身につけるための教育
    生涯にわたって活用できる自己学習力を育成するために、「総合教育科目」で基礎的なラーニングスキルを習得させます。これを活用することで、さらに専門科目を学ぶ際に自ら学習をし続けることのできる力と態度を育みます。
  • 自己の形成を促すための教育
    ヒューマンケアを実践できる人材として自己の形成を促すために、「総合教育科目」として「学びの基盤」、「自己の形成」、「科学の理解」、「現代社会の理解」、「多様性の理解」という5つの科目群を置き、自ら選択して学ぶことで、自身を含めた人間やその生活への理解を深め、自己の形成を促進するための基盤を作ります。

現代社会を理解する力

―社会に関心を持ち、地域社会に積極的に参加して多様性を理解し、課題解決に努める力―

  • 現代社会を理解する力を身につけるための教育
    「現代社会の理解」の講義を通して、社会に関心を持ち、社会を理解するための基盤を作ります。これに加え、ボランティア活動などの実践を通して、地域の現状や課題への理解を深めたうえで、「学際科目」の講義に参加することにより、現代社会における課題の改善に取り組むことができる力を育みます。
  • 多様性を理解する力を身につけるための教育
    「多様性の理解」の講義、ボランティア活動などの実践、グローバルヘルスプログラムなどの国際的な連携プログラムへの参加を通して、グローバルな視点を持ち、多様性を理解する力と態度を育みます。

専門的知識に根差した実践力

―高度な専門的知識と技術、倫理的態度を獲得し、これを踏まえて実践できる力―

  • 学習の順序性
    管理栄養士として必要な知識・技術を、系統的・段階的に高いレベルで教授します。
  • アクティブラーニングを主体とした教育方法
    効果的な知識・技術の習得のために、アクティブラーニング(実験、少人数での演習、グループディスカッション、模擬事例、シミュレーション教育、臨地実習等)を主体とした教育方法とします。
  • 専門的知識・実践力を身につけるための教育
    管理栄養士として基礎となる知識は、専門基礎分野(専門支持科目群)の講義で養い、これらを実験・実習によって定着させます。管理栄養士の高度で専門的な知識と技術は、専門分野(基幹科目群)の講義で養い、これらを実験・実習・臨地実習によって柔軟に応用へと展開できる力を身につけさせます。
  • 倫理観を身につけるための教育
    対象者を尊重する態度や管理栄養士の職業倫理への理解を深めるために、専門分野の関連科目においてその内容を習得させます。
  • キャリア教育及びキャリア形成支援
    管理栄養士の活躍する現場は多岐に渡るため、様々な職域における実践現場で臨地実習を行うことで、自身のキャリア形成のビジョン作りを支援します。

創造力

―獲得した知識や技術を発展的に活用できる能力―

  • 問題解決能力を高める教育
    系統的・段階的に習得した専門知識・技術をさらに発展させるために、問題解決力・思考力を育てます。そのために総合演習・卒業研究を位置づけます。これらの科目から卒後、栄養と健康の高度専門職業人として、科学的根拠を踏まえ、社会ニーズに適切かつ柔軟に対応できる能力や姿勢を身につけさせます。
  • クリティカルシンキングを高めるための教育
    講義、実験、実習、演習での発表やその評価を通し、4年間を通じて論理的批判的思考力及び科学リテラシーを育成します。
  • 健康科学リテラシーを身につけるための教育
    健康科学リテラシーを身につけるために、「学科横断科目」に「ヘルスリテラシー科目群」を置き、段階的な教育を行います。専門科目では、講義・演習・実習を通して、栄養に関わるヘルスリテラシーを教授し、住民のヘルスリテラシー向上に活用できる能力を育みます。

統合的実践力

―繋がりあうことでより大きな力を発揮できる実践力―

  • 地域課題(ヘルスリテラシー向上)を核とした実践力の育成
    「学科横断科目」の「ヘルスリテラシー科目群」において、自らのヘルスリテラシーを応用し、住民のヘルスリテラシーを向上させるための方策について探求します。1年生から4年生まで専門科目の習得レベルに応じた科目を配し、1年次、4年次には地域に赴き、地域とそこに暮らす人々の現実の健康上の課題から援助方法を探求します。
  • 多職種と協働できる実践力を育成するための教育
    「ヘルスリテラシー科目群」では、学科混成グループで学びあう場を提供します。各々の専門分野を知り、関心や視野を広げるとともに、対象を中心として多職種が協働してケアを実現することができる実践能力を育成します。学びの過程を通し、表現力、リーダーシップ、メンバーシップを育成します。

管理栄養士免許取得に関わる専門科目一覧

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